音声で聴く!
目次
はじめに:なぜ今、周年イベントに動画が不可欠なのか?
企業の周年事業は、単なる節目ではなく、過去の偉業を称え、未来への決意を内外に発信する重要な機会です。この特別な瞬間を最大限に活かすツールとして、近年、動画の活用が急速に広がっています。
なぜなら、動画はテキストや静止画では伝えきれない「感情」や「臨場感」を瞬時に共有できるからです。創業者の情熱、社員の苦労と喜び、そして未来への希望。これら目に見えない「想い」を映像と音の力で表現することで、ステークホルダーとの間に深い共感を築き、企業の絆を強固なものにします。
本記事では、周年イベントの動画制作を検討されている経営者やイベント担当者の皆様に向けて、周年動画事例35選を交えながら、動画活用の戦略的な意義、種類、そして制作のポイントを網羅的に解説します。この記事が、あなたの会社の周年イベントを単なる式典ではなく、未来へ続く最高の思い出にするための羅針盤となることを願っています。
第1章:周年イベントに動画を活用する会社が増えている理由
1.1. 周年イベントを成功させる鍵は「共感」
周年事業の目的は、単に「○周年を迎えた」と報告することではありません。ステークホルダー(社員、顧客、株主、取引先など)の心に深く響くことで、企業のブランド価値を向上させ、組織の一体感を醸成し、未来への期待感を高めることにあります。この目的を達成するためのキーワードが「共感」です。
動画は、この「共感」を最も強力に生み出すメディアです。創業時の秘話、社員のリアルな声、そして未来のビジョンを、ストーリー性を持たせて映像化することで、視聴者は企業を「自分ごと」として捉え、感情移入します。特に、創業者の苦労話や長年勤務している社員のインタビューは、多くの人の心に刺さり、強い共感を呼び起こすことができます。
1.2. 動画がもたらす無形資産と具体的な効果
周年動画の価値は、単なるイベントの演出に留まりません。実は、以下のような無形資産を創出し、それが事業成果に結びつきます。
- ブランド価値の向上: 企業の歴史、理念、社会貢献への姿勢を伝えることで、顧客からの信頼を獲得し、ブランドイメージを向上させます。
- 社員エンゲージメントの向上: 企業の一員であることへの誇り(愛社精神)が育まれ、組織の一体感が強化されます。
- 採用活動の強化: 企業の魅力や社風を視覚的に伝えることで、求職者に対する訴求力が高まり、優秀な人材の獲得につながります。
第2章:【目的別】周年イベントで使える動画の種類と特徴
周年イベントで活用される動画には、その目的と役割に応じて複数のタイプが存在します。イベントのゴールに合わせて、最適な動画を選び、組み合わせることが成功の鍵です。
2.1. 式典を盛り上げる!オープニングムービー
周年記念式典の冒頭で上映され、参加者の期待感を一気に高める役割を担います。ブランドロゴやキャッチコピーを印象的に使い、アップテンポな音楽で会場の雰囲気を盛り上げるのが一般的です。
- 特徴: 短く(30秒〜90秒)、インパクトを重視。
- 制作ポイント: 企業カラーを基調としたグラフィックや、未来的な映像表現を取り入れることで、今後の事業展開への期待感を醸成できます。
2.2. 感動を呼び起こすヒストリー動画
企業の創業から現在に至るまでの歴史を、年表形式やストーリー形式で振り返る動画です。単に事実を羅列するのではなく、創業者のエピソードや、困難を乗り越えた社員たちの物語を盛り込むことで、強い感動を生み出します。
- 特徴: 企業の歩み全体を網羅。過去の貴重な写真や映像、資料を効果的に活用。
- 制作ポイント: ナレーションやBGMで感情を巧みにコントロールすることが重要。懐かしさ、苦労、そして喜びを段階的に表現することで、視聴者の心を揺さぶります。
2.3. 未来への期待を高めるビジョン動画
これから目指す未来の方向性、新たな挑戦、社会への貢献を力強く発信する動画です。過去を振り返るヒストリー動画と対になる構成で、式典の後半で上映されることが多いです。
- 特徴: 未来志向。先進的な3DアニメーションやCGを駆使することも。
- 制作ポイント: 具体的で分かりやすい言葉でビジョンを語ることが大切。視聴者が「自分たちの未来がここにある」と実感できるような内容にすることが成功の鍵です。
2.4. 社員の絆を深めるインタビュー動画
部署や役職、地域を超えた様々な社員に焦点を当て、仕事への想いや企業への愛着を語ってもらう動画です。経営層だけでなく、現場で働く人々の生の声を入れることで、社員の一体感を強めます。
- 特徴: リアルな人物にフォーカス。ドキュメンタリータッチで構成。
- 制作ポイント: 社員がリラックスして本音を語れる雰囲気づくりが重要。編集で各社員の言葉をつなぎ合わせ、一つの大きなメッセージに集約します。
2.5. イベントの余韻を残すエンドロール・ダイジェスト動画
式典当日の様子を撮影し、その日のうちに編集して上映する動画です。参加者一人ひとりの笑顔や感動の瞬間を切り取り、最後に感謝のメッセージを添えることで、イベントの最高の思い出を共有できます。
- 特徴: ライブ感。短時間でのスピード編集が必須。
- 制作ポイント: 参加者が「自分も映っているかもしれない」とワクワクするような構成にするのがコツ。上映された動画は後日、社内SNSなどで共有し、イベントの余韻を長く楽しんでもらえます。
第3章:【業界別】参考になる周年動画の事例35選
周年動画の具体的な事例を見ることで、自社の制作のヒントが得られます。ここでは、様々な業界の成功事例を厳選してご紹介します。
3.1. 製造・インフラ業界の事例
長年の歴史と技術力を伝えることが、信頼性の向上に直結します。
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- 株式会社ノーリツ(70周年):
「お風呂は人を幸せにする」という企業理念を軸に、働く社員の想いに焦点を当てた動画。製品ではなく、「人」を通じて信頼を醸成しています。
- 株式会社ノーリツ(70周年):
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- フジワラテクノアート(90周年):
創業から現在までの歴史を年表形式で分かりやすく紹介。事業の変遷と技術の進化を伝え、未来への期待感を持たせます。
- フジワラテクノアート(90周年):
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- 日産自動車(90周年):
日産車が人々の暮らしに寄り添ってきたストーリーを「LOVE STORY」として描くことで、ブランドへの親近感を創出。
- 日産自動車(90周年):
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- 新生重機建設株式会社(50周年、弊社制作):
建設現場の力強さと社員の笑顔を対比させた構成。企業の社会的役割を印象的に表現し、見る人に安心感を与えます。
- 新生重機建設株式会社(50周年、弊社制作):
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- 酒井重工業株式会社(100周年):
創業から現在までの歴史、製品開発への熱い想い、そして未来への展望を力強く描いています。
- 酒井重工業株式会社(100周年):
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- 株式会社コスモテック(50周年):
航空宇宙産業に携わる社員の情熱や仕事のやりがいを通して、未来への挑戦を描いています。
- 株式会社コスモテック(50周年):
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- ミクニ創立(100周年):
創業者の夢から始まり、100年の歴史の中で人々の暮らしを支えてきた技術と未来への挑戦を伝えています。
- ミクニ創立(100周年):
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- アドテックプラズマテクノロジー(40周年):
創業からの歩みとプラズマ技術への飽くなき探求心、未来への挑戦を力強く描いています。
- アドテックプラズマテクノロジー(40周年):
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- AERO TOYOTA (70周年):
航空事業のパイオニアとして70年の歴史を築き、ヘリコプターや航空機で社会に貢献してきた歩みを伝えています。
- AERO TOYOTA (70周年):
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- 前田道路株式会社(100周年):
創業からの歴史と、日本の社会インフラを支えてきた人々の想いを力強く描いています。
- 前田道路株式会社(100周年):
3.2. IT・テクノロジー業界の事例
技術の先進性だけでなく、企業風土や未来のビジョンを伝えることが重要です。
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- グリー(10周年):
これまでのゲームの歴史を振り返りつつ、未来に向けた挑戦をコミカルなアニメーションで表現。技術と遊び心を両立させた事例です。
- グリー(10周年):
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- Uber Eats(5周年):
シンプルなイラストのアニメーションで、サービス開始からの軌跡と社会への貢献を分かりやすく伝え、ブランドイメージを向上させています。
- Uber Eats(5周年):
3.3. サービス・交通・エンタメ業界の事例
顧客との深い繋がりや、ユニークな企業文化を表現することが得意な分野です。
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- JAL(70周年):
歴代の制服や機体、当時の様子を映し出し、多くの人々の思い出に寄り添ってきたブランドの歴史を丁寧に描いています。
- JAL(70周年):
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- 怪盗ロワイヤル(10周年):
昔のユーザーとの再接触を目的として、懐かしさを感じさせるアニメーションを制作。キャンペーンサイトへの誘導も巧みに行っています。
- 怪盗ロワイヤル(10周年):
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- BEAMS(40周年):
ファッションと音楽を融合させたMV形式の動画を制作。企業のカルチャーやブランドの世界観を強く印象づけています。
- BEAMS(40周年):
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- JTB創立(110周年):
ブランドメッセージ「もっと明るい未来へ」を軸に、旅を通じた交流の歴史と未来への力強い決意を表現しています。
- JTB創立(110周年):
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- 西日本シティ銀行(20周年):
創業からの歴史を振り返り、地域に根差した銀行として未来へ向かう展望を伝えています。
- 西日本シティ銀行(20周年):
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- マルエイグループ(140周年):
創業140年の歴史と、エネルギー事業から多角的に展開する事業内容、そして社員の想いを通して、幸せな社会を創造するという企業理念を伝えています。
- マルエイグループ(140周年):
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- Jリーグ(30周年):
30年の歴史を彩った名シーンや感動的な瞬間を振り返り、多くの人々の心を動かしてきた軌跡を伝えています。
- Jリーグ(30周年):
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- JR四国 ものがたり列車(10周年):
美しい沿線の風景や車内でのおもてなしを通じて、列車旅の魅力を伝えています。
- JR四国 ものがたり列車(10周年):
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- 郵便貯金事業(150周年):
歴史を振り返りつつ、時代の変化に合わせた発展と人々の暮らしを支えてきた歩みを伝えています。
- 郵便貯金事業(150周年):
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- デンソーサービス店 (70周年):
創業からの歩みと、自動車の安全・安心を支え続けてきた技術へのこだわりを伝えています。
- デンソーサービス店 (70周年):
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- 林内式石油ガスコンロ(100周年):
初代石油ガスコンロの復刻プロジェクトを通じて、企業の歴史とものづくりへの情熱を伝えています。
- 林内式石油ガスコンロ(100周年):
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- 株式会社ひらまつ(40周年):
高級ホテルやレストランの美しい映像を通じて、食と空間へのこだわり、顧客への感謝の想いを伝えています。
- 株式会社ひらまつ(40周年):
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- ロードスター(35周年):
チーフデザイナーと主査が特別モデルのデザインコンセプトや特徴を解説し、ファンの心を捉える魅力を伝えています。
- ロードスター(35周年):
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- とよなか音楽月間(10周年):
豊中市内の様々な場所での音楽活動の様子を通じて、「音楽が生まれて、育つ場所」というコンセプトを伝えています。
- とよなか音楽月間(10周年):
3.4. 教育・医療・公共業界の事例
社会貢献性や、人々に寄り添う姿勢を丁寧に描くことが信頼感につながります。
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- 高山赤十字病院(100周年):
病院の歴史を振り返りながら、医療従事者の熱い想いや患者への真摯な姿勢を伝えます。
- 高山赤十字病院(100周年):
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- 日藝(100周年):
多くの才能を輩出してきた歴史を振り返り、芸術が社会に与える影響と、これからの役割を力強く訴えかけています。
- 日藝(100周年):
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- ヨドコウ迎賓館 (100周年):
国の重要文化財である建物の歴史や、往時の優雅な雰囲気を伝える内容となっています。
- ヨドコウ迎賓館 (100周年):
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- 堺市下水道事業(70周年):
インフラ事業の重要性や、見えないところで市民生活を支える職員の姿をドキュメンタリータッチで紹介。
- 堺市下水道事業(70周年):
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- 堺市立総合医療センター(100周年):
地域の医療を支えてきた歴史と、市民の生命と健康を守るという使命を伝えています。
- 堺市立総合医療センター(100周年):
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- 狭山市制(70周年):
市民へのインタビューを通じて、街の魅力や住みやすさを伝えることで、地域への愛着を育む内容となっています。
- 狭山市制(70周年):
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- 東御市(20周年):
豊かな自然や特産品のブドウ、スポーツ施設など、市の多彩な魅力と発展を伝えています。
- 東御市(20周年):
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- 横浜市立大学(100周年):
歴史、学部の特色、そして未来への展望を伝えることで、大学の魅力を多角的に紹介しています。
- 横浜市立大学(100周年):
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- 足立区社会福祉協議会公式(70周年):
地域住民の支え合いや福祉活動の歴史、そして誰もが安心して暮らせるまちづくりへの貢献を伝えています。
- 足立区社会福祉協議会公式(70周年):
第4章:失敗しない周年動画制作のための実践ポイント
4.1. 動画の「目的」を言語化する
動画制作を始める前に、まず「この動画で何を達成したいのか?」を明確にしてください。
- 誰に(ターゲット): 社員、顧客、求職者、取引先、株主…
- 何を伝えるか(メッセージ): 感謝、未来への決意、企業文化、技術力…
- どうなってほしいか(ゴール): 社員のモチベーション向上、信頼性の向上、採用応募数増加…
この3点をチーム内で徹底的に議論し、共通認識を持つことが、ブレのない動画制作の第一歩です。
4.2. プロに依頼するメリットと費用相場
周年動画は、企業のブランドイメージを左右する重要な資産です。そのため、プロの動画制作会社に依頼するケースが一般的です。
プロに依頼するメリット:
- 高い専門性と技術力: 企画、構成、撮影、編集、音響まで、プロのノウハウで高品質な動画が期待できます。
- 厳格なスケジュール管理: 周年イベントという厳密な期日を守るためのプロジェクト管理を任せられます。
- 客観的な視点: 企業の強みや魅力を客観的に引き出し、最適な表現方法を提案してくれます。
費用相場:
- 30万円〜300万円以上
費用は動画の長さ、撮影日数、出演者の有無、アニメーションの有無などで大きく変動します。内製も可能ですが、担当者が本業に集中するため、社内外の人にも視聴してもらいクオリティの高さを必要とする周年動画においては、経験豊富なプロへの依頼が最も確実で効率的な選択肢と言えるでしょう。
4.3. 動画の多用途展開で効果を最大化
制作した動画を、記念式典での上映だけで終わらせるのは非常にもったいないことです。一つの動画を複数の用途に展開することで、費用対効果を最大限に引き出すことができます。
多用途展開の例:
- 式典用(長尺版): ゲストや社員への感謝を込めたフルバージョン。
- 採用活動用(3分版): 企業の魅力や社員の声を凝縮したバージョン。
- SNS用(15秒〜60秒のショート版): 若年層にリーチするためのハイライト版。
このように、目的に応じて編集し直すことで、多様なターゲットにリーチし、動画の価値を長期にわたって引き出し続けることができます。
4.4. 感情に訴えかけるナレーションとBGM
動画の感動を深める要素として、ナレーションとBGMは欠かせません。
ナレーション:
企業理念や歴史を語るナレーションは、視聴者の心に直接語りかけ、メッセージの説得力を高めます。プロの声優やナレーターに依頼することで、動画全体の品質が格段に向上します。
ナレーションがあることで、動画の最後まで視聴者の注意を引き付けやすいこともメリットの一つです。
BGM:
シーンに合わせてBGMのテンポや雰囲気を変えることで、視聴者の感情を意図的にコントロールできます。例えば、創業時の苦労話には静かで重厚な音楽を、未来への展望を語る場面には希望に満ちた明るい音楽を使うなど、細部までこだわりましょう。
著作権には十分注意し、商用利用可能な音源やライセンスを購入して使用することが必須です。
プロに依頼する場合は、BGMの手配まで依頼できるケースが多いです。
第5章:周年イベントを成功に導くための動画制作会社選び
理想的な動画を制作するためには、信頼できるパートナーを見つけることが最も重要です。以下の2つのポイントを参考に、動画制作会社を選びましょう。
5.1. 実績と専門性で選ぶ
まずは、制作会社の過去の実績をチェックしてください。特に、自社と同じ業界や規模の周年動画制作実績があるかどうかが重要です。実績を見ることで、その会社の得意な表現方法やクオリティのレベルが把握できます。
また、単なる映像制作だけでなく、企画から戦略的なアドバイスまで提供してくれる会社を選びましょう。企業の課題解決を目的とした動画制作に特化した専門性を持つ会社であれば、単なる映像ツールではなく、事業の成長に貢献する「資産」としての動画を制作してくれます。
5.2. 打ち合わせを重視する会社を選ぶ
良い動画制作会社は、契約前のヒアリングに多くの時間をかけます。なぜなら、企業の本当の課題や、周年イベントに込めた想いを深く理解しなければ、本当に心に響く動画は作れないからです。
- 「なぜ動画を作りたいのか?」
- 「誰に、何を伝えたいのか?」
- 「イベントのゴールは何か?」
これらの質問に真摯に向き合い、納得のいくまで打ち合わせを重ねてくれる会社は、信頼できるパートナーとなる可能性が高いでしょう。
まとめ:御社の周年イベントを最高の思い出に
周年イベントの動画は、単なる記録ではありません。それは、企業の歴史を称える記念碑であり、社員の絆を強める物語であり、そして未来へ続く道しるべです。
今回ご紹介した事例や制作のポイントが、御社の周年イベントを最高の思い出にし、今後の事業成長につながる強力な「投資」となることを心から願っています。
〈心動かす動画制作のご相談はこちら〉
Fine T&Hでは、ただ単に見栄えの良い動画を作るのではなく、動画を見た人にどのような行動をとってもらいたいかという点から逆算して動画のご提案をします。ご相談は無料ですので、お気軽にお問合せください。
https://fine-th.com

早稲田大学卒業。住友生命保険相互会社にて北京留学後、ホールセールを担当。
2017年にFine T&Hに入社。Fine T&Hでは動画を用いてイベントを盛り上げるだけでなく、関係者との関係強化やプロモーションに利用して未来に繋げる方法の提案をしています。
「動画を通して、人や企業の魅力や想いがより伝わる世の中にしたい」という想いを持ち、日々提案させて頂いています。
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