ライブ配信でよくあるトラブル

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写真に比べ、映像には多くのことを伝える力があり、今や個人が自由に情報発信をSNSやライブ配信サービスを活用して動画を配信できるようになりました。
しかし、いざライブ配信をしてみようとするとトラブルにハマるかもしれません。

ライブ配信において、快適な動作は重要なポイントです。
初めてのライブ配信では配信側の設定や環境設定に戸惑うケースが多く、
映像がカクカクしたり、映像が途切れるなど、見る側がストレスを感じる事態に陥ることもあります。
今回はいくつかの原因と解決策を紹介します。

 映像がカクカクする・止まる

解決策:有線LANを使用する

ライブ配信において、データの転送速度は最優先に確保すべきポイントです。
有線LANでは無線LANに比べ、
・高速通信ができる
・電波の干渉を受けづらい
・外部から勝手に接続される心配がない

といったメリットがあり、配信環境が安定します。
配信する画質にもよりますが、最低でも上り20Mbpsは確保することをオススメします。
また、どうしても有線LANを引くことのできない場合もあります。
そんな場合には複数のLTE対応USBモデムを束ねて送信できる機器を使用して配信するなどの方法もあります。

解決方法:機材のスペックを上げる

撮影するカメラや映像を取り込むキャプチャーボードの性能がよくなかったり、
パソコンが思ったように配信できるスペックをもっていない場合があります。
ライブ配信は映像や音声をパソコンがリアルタイムに変換して配信ソフトから流します。
映像に関する処理はパソコンにとって、とてつもなく負荷のかかる処理で、
処理が追いつかなくなると画面がカクカクしたり、配信が止まったりします。
そんな映像の処理を行っている頭脳といえるものが、パソコンに搭載されている記憶するメモリと計算するCPUです。
最低でもメモリは8GB、CPUはCore i5を搭載しているものが望ましいです。
また、映像の処理が得意なGPUが搭載されているとより安定して配信が出来るかと思います。

解決方法:配信ソフトで適切なビットレートを設定する

ビットレートとは1秒間に送受信するデータ量のことです。
高画質な配信を行いたいならば、ビットレートを高く設定すると送るデータ量が多くなるので、映像がキレイに表示されます。
しかし、むやみにビットレートを高くしてはいけません。
なぜなら多くの配信先のサーバーにはビットレートの制限がある為です。
例えば配信先のサーバーが40Mbpsを上限に設定されていた場合、
配信ソフトで50Mbpsに設定してしまうと、データが制限よりも10Mbps多く送ることとなり、
上限を超え続けると配信が強制的に切られてしまうこともあります。
かといって、ビットレートを低く設定すれば、画質が荒くなり、モザイクのような画質になってしまいます。
では、どのようにビットレートを決めるとよいのでしょうか。
・速度(上り)を計測する。
・利用する配信サイトのビットレート上限を調べる。

両者を比較し、低いほうの数値を配信ソフトに入力しましょう。

 音質が悪い

解決策:外付けのマイクをつける

ノートパソコンやスマートフォンに内蔵されているマイクでは
機器自身による振動で発生したノイズや収音性能により音声が聞き取りづらかったりします。
ヘッドセットやUSBマイクなど、別途でマイクを用意することで、
音声を収音する際の指向性やノイズキャンセリング機能によって音質がクリアになり、
視聴者が聞こえづらさによって感じるストレスを少なくできます。
また、USBで直接パソコンへ接続できるものの中には、
パソコンからの給電では電圧が低く、本来の性能を発揮できないものもあり、
外部から給電できるUSBのハブを用意しておくといいかもしれません。

 映像が出ない・音が出ない

解決策:配信ソフトのアップデート、配信テストを入念に行う

機材には問題がないのに先日まで出来ていたことができない、なんてこともあります。
主な理由は配信ソフトの更新や仕様変更により、機能が変わっていたり設定がデフォルトに戻っていたりする場合です。
ソフトウェアは日々進歩しており、更新が頻繁に行われることもあります。
配信の最終窓口は配信ソフトが担っているため、ここでトラブルが起きたとき、配信が止まってしまいます。
トラブルを発生させないために、配信テストをこまめに行い、ソフトウェアの更新や機能を確認しておきましょう。

他にも機材におけるトラブルはいくつもあり、多くのトラブルに直面するかと思います。
また、配信におけるトラブルは機材だけではなく、進行や運営の人為的トラブル等もあり、
いくつもの想像もできなかったハプニングやトラブルが起こりえます。
そのような時に対処ができるよう、日頃から練習を行い様々なノウハウを貯蓄しておくことが重要です。

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